コラム COLUMN
2025.07.14
オリジナル缶パッケージを作ろう!製作時のポイントを解説

おしゃれな缶のパッケージを用いると、商品の魅力が増し、ブランドの個性や世界観も表現できます。また、中身を引き立てるだけでなく、「手元に残しておきたい」と思わせるような存在感もあります。
今回の記事では、オリジナル缶パッケージの製作を検討されている方に向けて、メリット・デメリットをはじめ、製作時のポイント、弊社のサービス、製作事例などを紹介します。
オリジナル缶パッケージの製作をご検討中の方はぜひ参考にしてください。
缶パッケージとは?
スチールやアルミなどの金属素材で作られた容器型のパッケージを指し、食品やお菓子、化粧品、雑貨、ノベルティなど幅広い分野で活用されています。お茶やクッキー、チョコレート、キャンディー、アクセサリーなどのパッケージに採用されることが多く、ロゴやイラストなどを直接印刷できます。
缶パッケージのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット
高い保存性と耐久性
密閉性に優れており、湿気や光、衝撃から中身をしっかり守ることができ、食品や化粧品など繊細な商品にも安心して使用できます。輸送時の破損リスクが低く、長期保存にも適しています。
高級感・特別感の演出が可能
金属素材ならではの重みや質感により、視覚・触覚の両面から高級感を伝えられます。ギフト・限定商品などのブランディングにも最適です。開ける瞬間の期待感を高める演出ができ、贈答品にも好まれます。
再利用されやすい
使い終わったあとも、小物入れやインテリアアイテムとして再利用されることが多く、PR効果が長く続きます。ロゴ入りデザインであれば、日常生活で繰り返し目に触れることでブランド認知の向上にもつながります。
環境に優しい
缶はリサイクル可能な素材であり、サステナブルなパッケージとしても注目されています。再資源化が容易なことから、脱プラスチックの動きにも対応でき、企業の環境姿勢を示す手段にもなります。
デメリット
製造コストが高くなりやすい
紙製やプラスチック製と比べて素材単価が高く、特にオリジナル金型の作成やエンボス・箔押しなどの特殊加工を加えると、初期費用や製造コストが大きくなりがちです。小ロット対応では割高になることもあります。
形状の自由度が限られる
缶は金属をプレス加工して成形するため、形状には制限があります。複雑な開閉構造や仕切りを必要とする商品には対応しにくく、設計の自由度に限界がある点に注意が必要です。
中身を確認しにくい
缶は基本的に不透明な素材で構成されるため、購入時に中身が見えず、内容物の視認性に欠けます。そのため商品によっては、購入者にとって不安材料になることもあります。
かさばりやすく収納性に劣る
金属の強度を活かした構造のため、一定の厚みやフタの高さがあり、同容量の紙箱と比べてかさばる傾向にあります。陳列スペースや家庭での保管時に場所を取ってしまう点もデメリットの一つです。
オリジナル缶パッケージ製作時のポイント
オリジナルの缶パッケージを製作する際は、単に見た目の良さだけでなく、実用性・コストバランスなど、多角的な視点が求められます。
ここでは、特に重要な「サイズ」「形状」「デザイン」の3つのポイントに絞って製作時のポイントを紹介します。
サイズ
パッケージのサイズは、中に入れる商品の大きさや用途に合わせて慎重に決める必要があります。大きすぎると中身がスカスカに見え、高級感が損なわれることがありますし、小さすぎると商品の出し入れがしづらくなります。
また、輸送効率や陳列しやすさを考慮して、積み重ねのしやすいサイズ感や、既製品との互換性も意識すると良いでしょう。ギフト用途であれば、外箱や内装とのバランスも含めて、サイズ設計を行うことが重要です。特注サイズを希望する場合は、費用や納期の面でも影響が出るため、事前の確認が欠かせません。
形状
丸型・角型・楕円型・スライド缶など、缶パッケージには多様な形状があり、商品のジャンルやブランドイメージによって最適な形状は異なります。例えば、丸缶は親しみやすく柔らかな印象を与え、焼き菓子や紅茶などの商品に適しています。一方で角缶はシャープでスタイリッシュな印象を持たせることができ、高級感やモダンな雰囲気を演出したいアクセサリーや雑貨などに向いています。
また、スライド式の缶は開閉の楽しさがあり、遊び心を感じさせるパッケージになります。形状によって開け方や使い勝手が大きく変わるため、「開封する体験」や「再利用のしやすさ」まで含めた設計が大切です。形状そのものが記憶に残る要素となるため、見た目だけでなく体験価値も意識した選定が重要です。
デザイン
パッケージの魅力は、デザイン次第で大きく変わります。印刷方法にはオフセット印刷やシルク印刷などがあり、エンボス加工や箔押しなども可能です。色味・質感・光沢の有無によって、高級感や可愛らしさ、クラフト感など、印象が大きく異なります。ブランドの世界観やターゲット層に合った配色やロゴの配置、情報量のバランスを意識し、視認性と訴求力を両立させるのが理想です。
また、表面だけでなく、フタの裏面や缶の側面などにも遊び心を加えることで、開けたときの驚きや満足感につながります。印刷見本や過去の事例を参考にしながら、仕上がりイメージを具体化していきましょう。
缶パッケージ製作を依頼する際の注意点
缶パッケージを製作する際に、依頼する業者によって仕上がりの品質やコスト、スケジュールなどが大きく変わりますので、業者選定は非常に重要です。依頼する業者を選ぶ際は、まず実績や対応力をチェックしましょう。ホームページの情報や過去の製作事例などを参考に、どのようなジャンルや仕様に対応できるかを確認するのがおすすめです。
また、最低ロット数や納期の柔軟性も重要なポイントです。大量生産が前提の業者では、少量での製作が割高になることもあるため、事前に希望数量が対応可能かを確認しておくと安心です。さらに、デザイン提案やパッケージ設計のサポートがあるかどうかも確認しておきましょう。図面や印刷データのやりとりに不慣れな場合でも、細かい部分までフォローしてくれる業者であれば、安心して製作を進められます。
品質管理体制なども忘れずに確認しましょう。仕上がりの品質にバラつきが出ないよう、管理体制がしっかりしているかをチェックすることが大切です。トラブルを未然に防ぐためにも、信頼できる業者に依頼することが重要です。
オリジナル缶パッケージを製作するなら
おしゃれなオリジナル缶パッケージを製作したいとお考えであれば、ぜひ弊社「トップウェル」にお任せください。私たちはパッケージの企画・デザインから製造・納品までを一貫して対応しており、オリジナル缶パッケージの製作においても豊富な実績があります。社内には経験豊富なデザイナーが常駐し、サイズ・形状・質感・デザインまで、お客様のご要望に沿ったご提案が可能です。
また、国内外300社以上の提携工場とのネットワークを活かし、特殊なデザイン、形状のパッケージ製作にも対応可。小ロットや短納期といったニーズにもできる限り対応しております。
パッケージ本体に加えて、リボン・ラベル・シール・什器など副資材のトータル提案も可能。販促企画やブランド演出まで、幅広くご支援いたします。東京本社にはショールームも併設しており、実際の缶パッケージ事例をご覧いただきながら、仕様や仕上がりを具体的にご相談いただけます。
ご相談・ショールーム見学をご希望の方は、お電話またはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
製作事例
こちらは、アンティーク感漂う丸背仕様のブック型缶パッケージです。まるで本棚に並ぶ洋書のようなデザインで、パッケージそのものに物語を感じさせる仕上がりになっています。印刷面の自由度が高く、細かな模様や箔押し風のグラフィックを用いることで、高級感と遊び心を両立させたデザインが可能です。
しっかりとした厚みと重みがあり、手に取った瞬間に特別感を感じられる仕様です。内装を追加することで、紅茶やクッキー、焼き菓子などのパッケージとしても活用できます。
オリジナル缶パッケージを作ろう!
缶パッケージは、高い保存性とデザイン性を兼ね備えていることから、様々な商品で用いられています。サイズや形状、デザインなどの要素をしっかり検討することで、ブランドの世界観や商品の魅力をより強く伝えることが可能になります。
製作時には、コストや納期、品質なども含めた視点を持つことが大切です。特別感のあるパッケージや記憶に残るパッケージを活用したい場合には、オリジナル缶パッケージを製作してみてはいかがでしょうか。