コラム COLUMN
2025.07.14
高級感のあるパッケージとは?特徴やデザイン例を紹介

「商品の印象は手に取った瞬間に決まる」と言っても過言ではありません、そしてその印象は商品の顔ともいえるパッケージによって大きく左右されます。
モノや情報が溢れている現代において、ただ中身が優れているだけでは不十分で、パッケージの工夫や美意識などで価値を引き立てる必要があります。
今回の記事では「高級感のあるパッケージとは?」というテーマで、特徴や製作する際のポイントを解説し、弊社のサービス、デザイン例なども紹介します。
「高級感のあるパッケージを製作したい」という方はぜひ参考にしてください。
高級感のあるパッケージとは?
視覚的・感覚的に「上質さ」や「特別感」を感じられるデザインや演出がなされたパッケージを指します。高級感のあるパッケージは、単なる包装の役割を超えて、商品の価値や世界観を表現し、ブランディングツールとして機能します。
高級感があることにより、「大切に扱いたい」「誰かに贈りたい」と感じさせる心理的効果をもたらし、商品への愛着や満足感を高めてくれます。また、競合商品との差別化にもつながり、ブランドのイメージを印象づけるうえでも有効です。
さらに、店舗やオンラインショップにおいて、第一印象で顧客の目を引き、購買行動を後押しすることにも繋がります。
高級感のあるパッケージの特徴
高級感のあるパッケージの特徴を「素材」「色・デザイン」「構造・形状」「加工」に分けて解説します。
素材
一般的な薄手の紙やプラスチックではなく、厚みのある上質紙、布張り素材、木材、金属、ガラスなど、重厚感や質感にこだわった素材が使われてることが多いです。例えば、厚みと重みのある高級紙を使用することで、上質で落ち着いた印象を与えることができます。
布張りやベルベット調などの仕上げは、贈答用や高価格帯商品に多く用いられ、視覚的にも触感的にも高級感が生まれます。また、木箱や金属、ガラス素材などは、耐久性とともに重厚さがあり、「大切に扱いたい」と思わせる印象を生み出します。素材は単なる見た目への影響だけではなく、手にしたときの感触や所有する満足感に直結するため、パッケージの価値を大きく左右する要素です。
色・デザイン
色やデザインにも共通する要素があります。例えば、黒・白・ネイビー・ゴールドなど、深みのある落ち着いた色味が使われ、シンプルで統一感のある配色であることが多いです。また、すっきりとしたレイアウトやシンプルなロゴの配置なども高級感のあるパッケージの特徴として挙げられます。
複雑で華美なデザインよりも、見る人に余裕や上品さを感じさせる構成が高級感を演出するうえでは効果的です。ブランドの世界観を的確に表現することで、商品に対する信頼感や期待感を高めることができます。ブランドロゴや文字の配置、余白の取り方にもこだわることで、存在感を放つパッケージになります。
構造・形状
パッケージの構造や形状も、高級感を演出するうえで重要な要素です。一般的な箱型だけでなく、引き出し式やブック型など、開閉の所作そのものに特別な体験を感じさせる工夫が見られることが多いです。
また、商品の形状や使用シーンに合わせてオリジナルに設計された構造は、「この商品のためだけに作られた」と感じさせることにつながり、ブランドのこだわりや品質の高さを印象づける効果があります。箱を開けたときに商品が美しく見えるよう内部トレーや仕切りを設けるなど、視覚的な演出もポイントです
加工
箔押し、エンボス・デボス加工、UVコーティング、マットPP・グロスPPなどの加工が施されていることも多く、光沢感や立体感を加えることで一段と特別感が増します。例えば、ロゴに金や銀の箔押しを施すことで高級感が引き立ち、触れたときに手に伝わる凹凸が視覚だけでなく触覚でも上質さを感じさせます。
また、マットな質感の加工を施すことで落ち着きと品格を与える効果もあります。それらの加工はブランドの世界観と調和させることが大切です。
高級感に欠けるパッケージの特徴
どれほど中身の商品が優れていても、パッケージが安っぽい印象であれば、その価値は正しく伝わりません。高級感に欠けるパッケージにも、共通した特徴があります。まず挙げられるのが、安価に見える素材の使用です。薄い紙やペラペラのプラスチック、簡素な印刷は、質感の軽さや耐久性の低さから安っぽさを感じさせてしまいます。
また、過剰な装飾や色使いにも注意が必要です。文字や柄が多すぎたり、原色を多用した派手なデザインは、一見目立ちますが品のなさにつながることもあります。
さらに、印刷や加工の精度が低いのも、印象を損なう要因です。ロゴのズレや印刷ムラ、封の甘さなど、細部への配慮が足りないと「丁寧につくられていない」と受け取られてしまいます。
高級感を意識してパッケージを製作する際のポイント
高級感のあるパッケージを製作する際には、見た目の美しさや素材の上質さだけでなく、「体験価値」を設計する視点が欠かせません。まず重要なのは、ターゲット層とブランドイメージの明確化です。誰に向けて、どのような価値を届けたいのかによって、適したデザインや素材選びは大きく変わります。
また、箱の開け方、音、手触りなど、五感に訴える工夫は印象を大きく左右します。また、ロゴやタイポグラフィの配置、余白の取り方など、視覚的なバランスにも注意が必要です。
さらに、コストと品質のバランスも意識すべき点です。高級感を追求するあまり実用性が損なわれたり、コストが過剰に高額になってしまったりすることは避けたいところです。ブランドの世界観を守りつつ、現実的な生産体制で継続できる設計を心がけましょう。
最後に、ストーリー性を持たせるのもポイントで、パッケージを通じて商品の背景や想いを伝えられると、手に取る人の満足度や共感も高まり、ブランドへの信頼にもつながります。
パッケージを製作なら「トップウェル」
高級感のあるパッケージを製作したいとお考えであれば、企画から納品まで一貫対応が可能な「トップウェル」にお任せください。社内に経験豊富なデザイナーが常駐しており、素材選びや形状設計はもちろん、ブランドや商品の世界観に沿ったデザイン提案にも柔軟に対応しています。
また、国内外300社以上の提携工場とのネットワークにより、特殊形状や複数素材を組み合わせたパッケージ製作なども可能です。小ロット対応や短納期など、細やかなご要望にも柔軟に対応しております。
さらに、本体パッケージだけでなく、リボン・シール・ノベルティ・什器などの副資材もトータルでご提案できるため、売場づくりやブランディングまでを一括でご支援可能です。検品・アッセンブリに対応した物流センターも完備しておりますので、安心してご依頼ください。
東京本社にはショールームも併設しており、豊富なパッケージサンプルをご覧いただきながらご相談いただけます。見学をご希望の際は、お電話またはお問い合わせフォームよりご予約ください。
デザイン例
植毛紙「ウーぺ」で貼り包んだこちらのボックスは、ベルベットのような質感が特徴です。しっとりとした手触りと深みのある色味により、箱を開ける前から特別感を感じられます。内部は2段式構造で、チョコレートやジュエリーなどのギフト用途にも最適。パッケージとしての役目を終えた後も、小物入れなどとして長く使いたくなるようなデザイン性があり、ブランド価値の向上にもつながります。
こちらは贈答用の和菓子(カステラ)パッケージとして製作された高級仕様のBOX。外側は日本の伝統的な和紙を再現した「新だん紙」を使用し、内側には深い焦げ茶色の「ビオトープ」を組み合わせています。
観音開きや乗せ蓋の構造は、高級感と使いやすさを両立し、帯紙や装飾紐とあわせることで、より華やかに演出可能です。素材・構造・配色すべてにおいて「上質さ」が計算された設計となっています。
桐箱は、そのままでも十分に高級感がありますが、内装にサテン生地を合わせたり、貼り箱と組み合わせることで、より一層格調高い印象に仕上がります。こちらはワインボトルやグラス、カトラリーセットなど、異なるサイズや用途に応じたギフトを、美しく収められるパッケージです。
木の風合いを活かした温かみのある見た目と、実用性・保護性を兼ね備えた設計が魅力です。ウォルナットやメイプルなど、桐以外の素材にも柔軟に対応可能です。
高級感のあるパッケージを製作するなら
パッケージは、商品の魅力を引き立てるだけでなく、ブランド価値や購入体験そのものにも大きな影響を与えます。素材・色・構造・加工といった細部までこだわることで、「特別感」や「上質さ」を視覚と触覚の両面から伝えることができます。
見た目の美しさはもちろん、開ける瞬間のワクワク感なども重要な要素です。高級感のあるパッケージを製作したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。